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開花宣言 ~ SRX ~ お熱いのがお好き

 07,2013 23:56
この半年で  僕は10,000kmのドライブを達成した
琵琶湖を周回し 浅井三姉妹の軌跡をたどって 
CLUB HARIEの バームクーヘンを堪能したり
熊野三山へ出向き 古道を歩きながら ヤタガラスたちとの会話を楽しんだ

そして今・・・僕は 一足早く三春の滝桜を見に行く途中
まだ 蕾の枝を見ながら 満開の花を想像するのも オツなもんだ・・・
そんな奥の細道的な 気持ちでSRXクロスオーバーのアクセルを踏んでいた

 「一人は気楽で いいもんさ・・・」
ぼそっと 強気のつぶやき そしてコーヒーを一口・・・!!
 「もう 冷めてる・・・!」
たった20分前に スタバで調達したばかりなのに・・・

 「お熱いのがお好き!?」
コーヒーを入れるとき 流し目に まったり口調で 
シュガー(Marilyn Monroe)を気取るカノジョの姿が浮かんだ



カノジョは いつも絶妙のタイミングで 僕にコーヒーを用意してくれた
85°で抽出されたコーヒーは 僕の口に入るとき 常に70°で管理されていた
カノジョ流”究極のコーヒー”だった
 「あれは 絶妙だったな・・・」

 『そんなに 大切なカノジョとどうして 別れたのさ!』
SRX が語り掛けてきた
半年前 カノジョが僕の家を去った翌日から
SRXは 居酒屋のマスターのように ポツリと話しかけてくるようになった

 「カノジョの提案と 僕の思いを 融合させるのは 
相対性理論を理解するより難解だったんだよ・・・
  付き合い始めのころは お互いに 相手の意見を尊重してた 
  だからいろんな提案もできたし サプライズを用意することもできた
 
  しかし いつの間にか お互いに自己主張が強くなって・・・
   ”徹夜で 日本海まで走って カニでも食べよう”なんて 提案をしようものなら
  ”女の子に車中泊しろっていうの!!”と いきなりバトルモードに突入するわけだ
  カノジョが大好きだから 僕は カノジョの顔色を伺うことしかできなくなった・・・」  
  
こうして 僕は カノジョとの間に グランドキャニオンをつくった
刺激的な感情は すべて谷底へ落ち 
カノジョに届くものは 無難な出来事だけになった
これで カノジョが怒る材料は なくなった カノジョの笑顔は絶えない そう思った

しかし それは 大きな間違いだった
傷つけたくないからと 大切に保管していた銀食器が 
いつの間にか酸化し 光沢を失ってしまうように カノジョから笑顔が消えた

”愛を感じない”と言い残して 僕の前から カノジョは消えた
カノジョの光沢ばかりを気にしていた僕は 
いつの間にか浸食していた 愛の腐食に気付かなかった・・・

 『!! 三春滝桜は ここを右折だよ・・・』
SRXが言った
 「・・・いや こっちでいいんだ」

SRX


僕は そのまま直進した
 
約5km北上したところに 真っ白な家が建っていた 
カノジョの実家だ
 「カノジョに逢いたい そう思ってここまで来たけど・・・ 
  でも・・・ なんて言えばいいのだろう・・・」

すると SRXが言った
 『自分の気持ちを素直に出せばいいじゃないか!』

 「でも 僕はカノジョを傷つけた・・・」

もう一度SRXが言った
 『”完全な人間なんてありはしない”と オスグッド3世(Joe E. Brown)は 言っていたよ』

SRXに背中を押されて 僕は 玄関のチャイムを押した

 「はーい」
半年ぶりの再開 扉は開いた・・・ 
僕は カノジョの顔を見ることができず 下を向いた
しかし 心を込めて 素直な気持ちを伝えた

 「お熱いのがお好き?」
春風に乗ったカノジョの優しい声に促され 僕は顔を上げた

Miharu(カノジョ)の答えは 満開の笑顔だった 
部屋の中から漂う コーヒーの香りが 僕と彼女を包み込む

2013年 僕の 開花宣言は 3月7日になった




~「お熱いのがお好き」に登場する Cadillac Type 61 Touring Carは
  SRXの元祖だと思います 共に魅力的な車です ~





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