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Brazilのリズム ~ Charleston ~ 未来世紀ブラジル ~

 13,2012 23:46
四十七の侍が命がけで 忠義を貫いた日
僕はカノジョの家にいた
「カノジョをください!」
かっこよく切り出そうと 自宅で行ったイメージトレーニングは 
カノジョの両親を前にした途端 何の効果も上げられなかった
僕の頭脳は一気に石化し 思考能力は失われた
気を利かせて 話題をつくろうとするカノジョ
しかし 僕の硬直は留まることを知らなかった・・・

ピンと張りつめた空気
時間にしてたった600秒の出来事だったが 
僕にとっては これまでの人生プラス前世の分の時間を感じた

カノジョのお父さんが言った
 「君に Yukiを任せることはできない」

Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaan!
石化し重たくなった 頭がぐわん ぐわんと揺れる
そんな僕にむかって
カノジョのお父さんは 巨大な撞木を打ち下ろした!
頭部から 無数のひび割れが走る
カノジョに向けて差し出した左手も むなしく崩れ落ちた
Garagaragaragaragaragara・・・

 『Yuki ごめん・・・やっぱり日取りが悪かった』

・・・・・・ハッ!!
 


いつの間にか ソファーで居眠りしてしまったようだ
昨夜見た『未来世紀ブラジル』のおかげで
テリーギリアムの世界に陥ってしまったらしい
もうすぐ カノジョがやってくる
夢の様な 無様な姿は見せられない
 「カノジョを絶対に幸せにします!」
『よし!!』本音で立ち向かえば きっとわかってもらえる 
僕は そう心を奮い立たせた 

Pin Poooon!
扉を開けると 心配そうな顔のカノジョが立っていた
 「今日・・・大丈夫?」
 「あぁ 君と一緒になれるなら 
  たとえ吉良上野介が相手でも いやサタンであって やってのけるさ!」
いつものように元気な僕を見て 安心したのか
 「あら それじゃあ 私は悪魔の娘ってことね」
いたずらっ子の様な笑顔を カノジョは取り戻した

僕は 彼女の頬に そっとキスをした
その日 僕とカノジョの未来は開かれた・・・


カーステレオから流れる ”ブラジル”を聞きながら
僕は 遠く甘い記憶を思い返していた

 「Yuki・・・お前と出会えて本当によかった ありがとう ありがとう ありがとう
  ・・・でも 俺をおいて逝ってしまうのは・・・約束違反だよ
  できれば・・・
  あの映画の様に いつまでも 君とドライブしていたかった・・・」

助手席に置かれたカノジョの写真を取り上げると 僕はきつく胸にあてた
そして あの日と同じように そっとキスをした

 「これで 貴方はまだ頑張れるわね だって私の父を説得できたんだもの!」
カノジョの写真が そう言ったように思えた

カノジョと はじめて出会った この岬からの風景は 
大震災に見舞われたにも関わらず あの時と変わらぬ景色で僕を迎えてくれた



僕たち二人の齢の分だけ折った鶴を 僕は 一つ一つ海に向かって投げ込んだ
カノジョの思い出とともに 

カノジョが一目惚れして手に入れた 僕らの愛車 
チャールストン2CVの ヘッドライトが かすかに潤んで見えた

Charleston




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