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異星人 ~ Crown Victoria ~ MIB ~

 04,2012 23:45
1986年式 Crown Victoriaは 何百年も前から ここに停まっているように想えた
全長 5385mmの堂々としたBlack Bodyは Machineである前に
この街の歴史の一部に見えた

Crown Victoria

アメ車からおりてきた サングラスに黒いスーツを纏った男がいれば
少なからず 周囲の人に緊張が走るだろう
しかし 僕に興味を持つ者はいない 初めて立ち寄ったこの街でも・・・

僕の存在意義は 存在していることがわからないほど希薄な 存在であるとだった
太古の昔から 地球上に移住していながら 気付かれないエイリアンたちの様に

ハーフティンバー様式の駅舎と一体になったCafeには
入口におかれたジュークボックスから流れるオールディーズと
サイフォーンの音以外 僕の鼓膜を振動させるものは無かった
しかし Cafeは無人ではなく 一組のカップルがいた



彼らも 僕の存在に全く気づかない 

ツバに白い薔薇のレースをあしらったグレーの帽子をかぶる女は
男の気持ちを推し量るように彼を見つめ続けているが
ステットソンのフェドラハット(黒)の男は 視線が交わることを恐れているかのように
窓に映る彼女に視線を向けていた
『風邪をひかないでね・・・』と 時折 彼女が ワンセンテンスの言葉を発する
すると
男は 遠くミルキーウェイに続く銀河鉄道のレールでも眺める様に
Cafeの窓を見ながら 『あぁ』と答える

それは 5年前の僕とカノジョを見ているようだった
『自分の力を試したい』そう思った僕は 故郷に彼女を残し 単身東京に向かった
幼馴染だった彼女には 『これもお前のためなんだ』と弁解したが 
心の底では なれ合いになっていた関係から 逃げたいと想う気持ちも存在していた

そんなとき 男は『あぁ』という言葉を発するのだ

東京での僕は 体力にものを言わせ やみくもに働いた
その結果 念願の仕事を手に入れ 新しい女友達もできた
故郷に残した彼女とは 完全に異なる道うを歩み始めようとしていた
そんな時・・・
僕は体を壊した 過度な仕事によるストレスだった・・・
そんな 僕を励ましてくれたのは 両親とカノジョだけだった

自分を見つめ直した僕は カノジョの待つ故郷に帰ることにした・・・

 「最終列車が参ります・・・」
駅のアナウンスが流れた・・・

男と女は ホームでも ほとんど会話をしなかった
列車が扉を閉めたとき 少しだけ 男の目が潤んでいるように見えた
そこではじめて 女が叫んだ
 「一緒に居たいの!」
しかし 列車は彼女の声を 完全にかき消した

 「やれやれ・・・」

僕は Crown Victoriaに飛び込むと
エンジンを回す そして 一気にアクセルをマックスまで踏み込んだ
MIB仕様ではないが 空飛ぶ勢いで車は列車を追った

GuoooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooNN!



5km地点で列車を追い越した僕は 車ごと一気に踏切から線路に侵入した
ゆっくりとサングラスを外す
目の前に 列車が迫ってきた・・・・・・・・・

踏切を超えると 列車は急に動力源を失った そしてゆっくり停止した
運転士も 駆け付けた整備員にも 列車が停止した原因が全くわからなかった 

客車から鉄道員に促され 男が列車をおりたとき
 「私 あなたと離れられない!」
グレーの帽子を飛ばして 走り寄ってきた女は 男にしっかりと抱いた
 「わかってるさ・・・」
男が言った

線路の横に立っていた僕は携帯電話を取りだした・・・
 「脚(Crown Victoria)が無くなってしまったので・・・迎えに来てもらえますか・・・」

満天の空が 僕の頭上だけ 白く発光した・・・




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