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小麦色の天使 ~ BRZ ~ 500日のサマー ~

 12,2012 23:59
嫁入舟で知られる水郷の街を抜けると 南北に延びる広大な砂浜に出た
僕は BRZを海岸近くの風車のたもとに停めると 
助手席におかれた 6本のサッポロ黒プレミアム・・・
もちろんアルコールフリーとIPadを持って
波打ち際へ向かた
BRZ
 
黒缶は 42.195kmを走破したマラソンランナーのように 
既に 全身を水滴でいっぱいにしている! 
僕の我慢も限界いっぱい!

 Pashuuuuuuuuuu!

太平洋に立ち昇る入道雲を
リアル生ビールの泡に見立てて 僕は黒缶を一気に飲み干した

1本目・・・出会い
Natuとは 大学のキャンパスで出会った
水泳部に所属していたカノジョは 
健康的な小麦色の肌にベリーショートの髪形がトレードマークの
ボーイッシュなブレスト選手だった
一方 僕は文学部の部室で 日々小説を書き続けていた 
太陽からの距離は 冥王星よりも遥かに遠かった
重なりあうはずのない二人の人生が
交錯したのは 学園祭のロックフェスティバルだった・・・
  
2本目・・・The Rolling Stones
僕はiTunesを起動させる  ♪~Paint It, Black~


そして ぐぃと2本目を一気に飲み干した
 
カノジョは The Rolling Stonesのファンだった
僕はThe Beatles派だったが お互いに ブリティッシュロックこそが 
本物のロック! 魂の歌だと感じていた!
普段の僕では考えられないが 
意気投合した僕たちは ビールを飲み交わして キスをした・・・

3本目・・・500日のSummer
入道雲は いつの間にか 円錐のまま縦に延び 
すその部分は右側に大きく流れてはじめている
そう まるで 真っ白なウエディングドレスのように・・・

付き合い始めて 半年が過ぎたころ
カノジョは 僕に言った
 「だれにも話したことがない 私だけの秘密をあなたに伝えます・・・」
カノジョは僕を特別な存在だと認識している そう感じた僕は
カノジョへの思いが 更に加熱するのがわかった


 「あなたが好き でも私は恋人を作りたくないの・・・」 
Christmasの夜 
ハートに灯った炎は 燃え盛る炎の形を維持したまま 一気に凍結した・・・
 「どういうこと・・・」
僕は 必死に声を絞り出した
 「あなたが嫌いなわけじゃないの 
  だた一生懸命になると 覚めちゃうの・・・だから友達以上 恋人未満でいてね・・・」
そう言って抱きつくカノジョは 僕の耳元で更に囁いた 
 「今日一緒に シャワーを浴びましょ!」
この一言が 僕の不安を心の隅に追いやった
しかし このとき僕と彼女の関係が 
トム(Joseph Gordon)とサマー(Zooey Deschanel)の関係と
同じ道を歩むことを直感するべきだった

4本目・・・卒業
空に浮かんだ ウェディングドレスを 僕から引き離すかのように
風力発電の風車が 勢いよく廻っている
どうして あの時もう一言・・・言えなかったんだろう・・・

カノジョと出会って1年目が過ぎた
僕とカノジョは 間違いなく恋人同様の生活を送っていた
しかし 僕は不安だった
どこかカノジョの行動が冷めているように感じたからだ
 
カノジョと いつまでも一緒にいたい しかしそれは叶わない
卒業式の日
僕はカノジョを呼び止めた 
 「これからもずっと一緒にいてほしい」
そう言うはずだった 
そうしなければ もう彼女との接点が無くなってしまう 僕は必死だった
しかし それが口から出ることはなかった 
・・・一生懸命になると 覚めちゃうの・・・
カノジョの言葉が 脳裏をよぎった・・・

カノジョの瞳が不安そうに揺れた・・・
 「君には 肩甲骨まで伸びた髪が魅力的だと思うよ
  それにもう一つ・・・女性はあんまり日焼けしないほうがいいよ」
それが 彼女に言った最後の言葉になった
僕は カノジョと会うことをやめた・・・

5本目・・・レター
1ヶ月前 僕はカノジョから 結婚を知らせる手紙をもらった
卒業から3年目の夏
7月12日・・・今日は・・・ 
ローリング・ストーンズのデビューの日 そしてカノジョの誕生日でもあった
いつの間にか 真っ白なネコが僕の右隣に座っている
 「お前も一人か・・・」
僕は 猫の頭を撫でだ

6本目・・・The Beatles
砂浜を後にした僕は 黒缶を飲みながら BRZに戻った
BRZの所以は  B( Boxer Engine) R (Rear wheel drive) 究極 (Zenith) の略だが
僕にとっては ブリティッシュ・ロック・究極の略だ
今や僕には無くてはならないストーンズ
その中でもお気に入りの ハーレム・シャッフルにあわせて
僕はBRZの後輪を思いっきりスライドさせた
ドリフトダンスは 風車の羽にあわせて綺麗なリングを作り出した


 ”おめでとう・・・Natu”
 
南の街で バージンロードを歩くカノジョは
水泳で培った健康的なプロポーションを維持していた
 「きれいなお嫁さんね 髪の毛が長くて 真っ白な肌・・・羨ましいわ」
だれもがカノジョの容姿をほめていた

カノジョは 彼の言葉を 素直に守っていた
あの時・・・
彼が 私を引き留めたら・・・ 私の横にいたのは・・・
あなたに出会って・・・私は恋を知った・・・
♪~ Here, There and Everywhere



カノジョが歩く バージンロードは 
彼が一番好きだった曲 そして 今の自分が一番好きな曲
The Beatlesによって祝福されていた






(500)日のサマー [Blu-ray]




1/24 スポーツカーシリーズ No.324 スバル BRZ 24324




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