タッカーとデイル ~ フェラーリ F8 トリブート 2019~
13,2021 21:35
僕には どうしても
一線を引いてしまう人たちがいる
フェラーリ乗りと ワインをたしなむ人
ランボ乗りや マクラーレン乗りは良い
スパークリングワインもありだ
でも フェラーリと ワインだけは どうしても ダメだ
身近に フェラーリ乗りや ワイン通がいるわけではない
Ariana Grande - positions
ただ・・・
アフターファイヤーで
静かな町の空気に 罅を入れる 自己中心的な人
やっぱり ブルゴーニュだよね
通ぶって蘊蓄を垂れて
テーブルで待機している
料理たちのベストなタイムを 無駄にする人
この世界と時間は 等分のはずなのに・・・
彼らは 世界の中心を自分だと思っている
と・・・
僕の脳細胞は 勝手に定義付けていた
そんな僕の愛車が停まる駐車場の隣に
一週間前から
グレーのフェラーリF8 Tributo が 駐車されはじめた
この駐車場の稼働率は35％
3台に1台は空室なのに
どうして 僕の隣に フェラーリが来るのさ・・・
言いようのないムラムラした 魂の声を押し殺し
グレーの流線型を凝視する
・・・ かっこいい
車に 罪はない
F8 Tributo は紛れもなく 最高のスーパーカーだ
そう思いながら
ふと 助手席に目が行くと そこにはディンガッチ
クロアチアの黒ブドウを使った最高峰の赤ワインが鎮座していた
ちなみに・・・
今のコメントは スマホ検索の結果であり 僕のワイン蘊蓄ではありませんよ
と 当てのない言い訳をした
フェラーリに 赤ワイン・・・
最悪の所有者がイメージされた
ひと昔前のホストを想像させる
セレブ系ブランドのスーツにとがった革靴
！！ そう まさに あんな人・・・
向こうから歩いてくる
ワインレッドのスーツの紳士を見て僕は思った
と・・・ その時
Pin！！
僕が 心の師匠と仰ぐ
JinさんからLINEだった
地元で4代にわたる八百屋の若主人は
高校時代の先輩だ
「今日 一杯やらないかい」
僕が OKの返信をしている間にも
ワインレッドの紳士は 一歩一歩 近づいてくる
そして
F8 Tributoの運転席の前を・・・
通り過ぎた
Pin！！
Jinさんから再び Lineが届いた
「そうそう 駐車場を変えたんだ
君の愛車の隣だよ ヨロシクな！」
えっ・・・
ワインレッドの紳士は
ニコリと僕に微笑みながら軽く会釈をすると
奥に停まるプリウスに乗り込んだ
あぁ・・・
タッカーとデイルの悲劇も
勝手な 人の思い込みだったなぁ・・・
僕のつまらない偏見は
夕焼け小焼けで
家に帰るカラスと一緒に オレンジ色の空に消えた
ボルドーの白でも 買って帰ろう・・・
一線を引いてしまう人たちがいる
フェラーリ乗りと ワインをたしなむ人
ランボ乗りや マクラーレン乗りは良い
スパークリングワインもありだ
でも フェラーリと ワインだけは どうしても ダメだ
身近に フェラーリ乗りや ワイン通がいるわけではない
Ariana Grande - positions
ただ・・・
アフターファイヤーで
静かな町の空気に 罅を入れる 自己中心的な人
やっぱり ブルゴーニュだよね
通ぶって蘊蓄を垂れて
テーブルで待機している
料理たちのベストなタイムを 無駄にする人
この世界と時間は 等分のはずなのに・・・
彼らは 世界の中心を自分だと思っている
と・・・
僕の脳細胞は 勝手に定義付けていた
そんな僕の愛車が停まる駐車場の隣に
一週間前から
グレーのフェラーリF8 Tributo が 駐車されはじめた
この駐車場の稼働率は35％
3台に1台は空室なのに
どうして 僕の隣に フェラーリが来るのさ・・・
言いようのないムラムラした 魂の声を押し殺し
グレーの流線型を凝視する
・・・ かっこいい
車に 罪はない
F8 Tributo は紛れもなく 最高のスーパーカーだ
そう思いながら
ふと 助手席に目が行くと そこにはディンガッチ
クロアチアの黒ブドウを使った最高峰の赤ワインが鎮座していた
ちなみに・・・
今のコメントは スマホ検索の結果であり 僕のワイン蘊蓄ではありませんよ
と 当てのない言い訳をした
フェラーリに 赤ワイン・・・
最悪の所有者がイメージされた
ひと昔前のホストを想像させる
セレブ系ブランドのスーツにとがった革靴
！！ そう まさに あんな人・・・
向こうから歩いてくる
ワインレッドのスーツの紳士を見て僕は思った
と・・・ その時
Pin！！
僕が 心の師匠と仰ぐ
JinさんからLINEだった
地元で4代にわたる八百屋の若主人は
高校時代の先輩だ
「今日 一杯やらないかい」
僕が OKの返信をしている間にも
ワインレッドの紳士は 一歩一歩 近づいてくる
そして
F8 Tributoの運転席の前を・・・
通り過ぎた
Pin！！
Jinさんから再び Lineが届いた
「そうそう 駐車場を変えたんだ
君の愛車の隣だよ ヨロシクな！」
えっ・・・
ワインレッドの紳士は
ニコリと僕に微笑みながら軽く会釈をすると
奥に停まるプリウスに乗り込んだ
あぁ・・・
タッカーとデイルの悲劇も
勝手な 人の思い込みだったなぁ・・・
僕のつまらない偏見は
夕焼け小焼けで
家に帰るカラスと一緒に オレンジ色の空に消えた
ボルドーの白でも 買って帰ろう・・・
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