アローン（Mine） ~ ダッジチャージャー 1969 ~
05,2021 16:01
カノジョと別れて半年
毎日の行動パターンも ようやく 一人暮らしのルーティーンを取り戻した
それでも・・・
1969年型 メタリックグリーンのチャージャーは
カノジョと出会った 森林公園に停まっていた
Fooooooooooooooo
シートを倒して 目を閉じると
笑顔のカノジョから
家を出ていく後ろ姿までがmovieになって浮かんだ
いつまでも 引きづる男はカッコ悪い
無骨なチャージャーの声を聴いて ここへやってきた
太陽が30度 傾いたころ
ゆっくり目を開けた
「もう・・・大丈夫だよ」
ステアリングに声をかけて シートを戻した僕は
ドライビングポジションを取ろうと 腰を上げようとした
その瞬間・・・
脊椎と脳を結ぶ張り詰めた神経ラインが ”Pin”・・・と弾けた
「痛っ・・」
メドゥーサの瞳を見たかのように
僕の身体は 指先から髪の先端までが硬直した
チャージャーのガス欠を防ぐため
カタツムリの２倍の時間をかけて キーを戻してエンジンを切った
しかし・・・
後部座席の携帯電話を取るために
立ち上がることはできない・・・
エンジンを切った チャージャーは
真夏の太陽に焼かれたオーブン状態・・・
救援も見込めない中
水も飲めない僕の意識は 徐々に薄れ始めた
暑い・・・ カキ氷食べたいなぁ・・・・・・
目を開けると あたり一面砂漠だった
目の前には 片膝をついたまま 身動きが取れないと叫ぶ
兵士マイク・スティーブンス（Armie Hammer）がいた
彼の足元には 絶命した兵士が転がっている
！！
横たわる兵士の顔は カノジョだった・・・
後ずさりする 左足が何かを踏んだ
次の瞬間・・・ 爆音とともに 僕は宙を舞った・・・
Takashi？ Takashi！
消えゆく意識の中で カノジョの声が響いた
次の瞬間・・・
Fe！ Fe！ Feksyuoooooeeoeoebn！！
猫アレルギー特有の
くしゃみが オートマチックで飛び出した
あれ・・・ ぎっくり腰・・・ では なかったらしい・・・
ほっとした僕は
改めて チャージャーの
外のにカノジョを見た 蜃気楼ではなく 本物だった
「相変わらず 猫探知能力は最高なのはわかったけど
この真夏に 車を締め切って居眠りなんて 自殺でもするつもり！！」
頬を膨らませる カノジョは かわいらしい
「最高のカキ氷を食べるための準備運動だよ！
それより 君こそ こんなところで何をしているんだい」
「この子の お散歩よ」
アメリカンカールがバスケットから顔を出した
「乗るかい？」
69年製チャージャーからとった
69（ロック）という名の猫は
チャージャーに飛び移り 助手席に滑り込みながら
ニャー ニャーと語り始めた
「本当？ 実は 終バスがなくて困ってたの」
ロックの言葉を翻訳してカノジョに伝えた
笑顔のカノジョが 助手席に座った
君の家は 湾岸だろう
家猫を連れて こんな山まで散歩している理由を
聞くこともなく
僕は エアコンを全開にして カーステレオのスイッチを入れた
Hoang - Run Back to You
コロナウィルスで 今年も 夏祭りは延期らしい
誰もいない真夏の森林公園には
つくつく法師と チャージャーの排気音が いつまでも合唱していた
毎日の行動パターンも ようやく 一人暮らしのルーティーンを取り戻した
それでも・・・
1969年型 メタリックグリーンのチャージャーは
カノジョと出会った 森林公園に停まっていた
Fooooooooooooooo
シートを倒して 目を閉じると
笑顔のカノジョから
家を出ていく後ろ姿までがmovieになって浮かんだ
いつまでも 引きづる男はカッコ悪い
無骨なチャージャーの声を聴いて ここへやってきた
太陽が30度 傾いたころ
ゆっくり目を開けた
「もう・・・大丈夫だよ」
ステアリングに声をかけて シートを戻した僕は
ドライビングポジションを取ろうと 腰を上げようとした
その瞬間・・・
脊椎と脳を結ぶ張り詰めた神経ラインが ”Pin”・・・と弾けた
「痛っ・・」
メドゥーサの瞳を見たかのように
僕の身体は 指先から髪の先端までが硬直した
チャージャーのガス欠を防ぐため
カタツムリの２倍の時間をかけて キーを戻してエンジンを切った
しかし・・・
後部座席の携帯電話を取るために
立ち上がることはできない・・・
エンジンを切った チャージャーは
真夏の太陽に焼かれたオーブン状態・・・
救援も見込めない中
水も飲めない僕の意識は 徐々に薄れ始めた
暑い・・・ カキ氷食べたいなぁ・・・・・・
目を開けると あたり一面砂漠だった
目の前には 片膝をついたまま 身動きが取れないと叫ぶ
兵士マイク・スティーブンス（Armie Hammer）がいた
彼の足元には 絶命した兵士が転がっている
！！
横たわる兵士の顔は カノジョだった・・・
後ずさりする 左足が何かを踏んだ
次の瞬間・・・ 爆音とともに 僕は宙を舞った・・・
Takashi？ Takashi！
消えゆく意識の中で カノジョの声が響いた
次の瞬間・・・
Fe！ Fe！ Feksyuoooooeeoeoebn！！
猫アレルギー特有の
くしゃみが オートマチックで飛び出した
あれ・・・ ぎっくり腰・・・ では なかったらしい・・・
ほっとした僕は
改めて チャージャーの
外のにカノジョを見た 蜃気楼ではなく 本物だった
「相変わらず 猫探知能力は最高なのはわかったけど
この真夏に 車を締め切って居眠りなんて 自殺でもするつもり！！」
頬を膨らませる カノジョは かわいらしい
「最高のカキ氷を食べるための準備運動だよ！
それより 君こそ こんなところで何をしているんだい」
「この子の お散歩よ」
アメリカンカールがバスケットから顔を出した
「乗るかい？」
69年製チャージャーからとった
69（ロック）という名の猫は
チャージャーに飛び移り 助手席に滑り込みながら
ニャー ニャーと語り始めた
「本当？ 実は 終バスがなくて困ってたの」
ロックの言葉を翻訳してカノジョに伝えた
笑顔のカノジョが 助手席に座った
君の家は 湾岸だろう
家猫を連れて こんな山まで散歩している理由を
聞くこともなく
僕は エアコンを全開にして カーステレオのスイッチを入れた
Hoang - Run Back to You
コロナウィルスで 今年も 夏祭りは延期らしい
誰もいない真夏の森林公園には
つくつく法師と チャージャーの排気音が いつまでも合唱していた
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