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エイリアンVSプレデター ~ S12 シルビア 1985 ~

 08,2019 23:14
父親から譲ってもらったS12シルビアが
僕の自動車ライフのスタートになった

初心者マークの僕が 
運転で一番気を遣ったのは 自分の駐車場にいるときだった

S12 1985

右側には 黒紫のGT-R 左側にはLuster YellowのレクサスLCが
仁王像のように鎮座する

駐車時間は 毎回 ゆうに30分をかけた
もちろん なれないマニュアルシフトであることも原因の一つだが・・・

GT-Rの所有者は アラサーのOL
その運転は豪快で ぬけのいいテノールのマフラー音を豪快にふかしつつ
キリキリタイヤを鳴らして発進する

一方 LCのドライバーは
40代のサラリーマン
銀縁の眼鏡をかけた一縷うう商社のいでたち
GT-Rよりも さらに低音のバリトンの排気音は
喉元(エギゾーストパイプ)で空気を転がし
ガラガラヘビののような 獰猛な音を残して動きだす

この どちらの車も1000万を超えるスーパーカーであり
絶対にぶつけてはいけないということがもう一つの理由・・・

しかし最大の理由は 仁王像の所有者たち・・・

GT-RとLCのドライバーは
いつも 僕の帰宅時間に ほぼ同時に帰ってくる
いつも僕ら三人は駐車場で 一緒になってしまう・・・
そして 必ず始まる マウスバトル(口喧嘩)

「GT-Rはやはり下品だよね 
 とくにここの 運転手はがさつだから 余計に騒々しい。
 周りにどれだけ 迷惑をまき散らしているのか・・・まぁ気づくこともないか」
LCのドライバーは 静かではあるが かなりきついことを言う
それも敢えて カノジョに聞こえるような口調で 僕に言うのだ

そんなカノジョも 応酬する
「レクサスって 成金相手のメーカーだから 
 お金のかけ方を知らない似非スポーツばかり作っているじゃない
 特にLCは 2ドアで 成り上がりを捕まえる 何とかホイホイ見たいよね 
 GT-Rにかなわないから 口で喚くばっかり
 あなたは そんなつまらない男になっちゃだめよ」

カノジョも僕に向かっていう

間に挟まれた僕は いつも
GTI-Rを磨きながら ただニコニコしていた

僕から見れば エイリアンとプレデター・・・
どちらも 恐ろしいモンスターだから・・・



しかし 彼らは共通して 僕の愛車をほめてくれた

「S12なんて渋い選択・・・大事にしなさいよ! ほんとにいい車なんだから」 
と彼女
「確かに 日産の中では 男気があっていい車だ ラリーで世界と戦っているときは 燃えたね」
というのはサラリーマン
僕の車の話になるときだけは 二人のベクトルが合致する

それでも やっぱり最後は
「同じ時間に 帰ってこないで もう少し残業したら」
と 言いながら彼女は 駐車場の前から出ていく

「今や男女平等の時代だ むしろ君のほうが 遅くまで残業すべきだろう」
そんな 投げっぱなしのきつい返事を放って 彼は駐車場の裏手から帰って行く
これが僕が駐車場の滞在時間を長くする理由・・・

この人たち・・・ 僕がいなかったら どうなるんだろう・・・
そんなことを思いつつも
日常は 繰り返される
 
S12も 僕も この駐車場に慣れてきたころ
突然 GT-RとLCの駐車場が 同時に空席になった

何があったんだろう・・・
まさか 2台の衝突トラブル・・・

そんなことを 思ったある日
S12のウィンドウに手紙が挟んであることに気付いた

”私たち結婚を機に引っ越すことになりました
いままで 色々 迷惑をかけてごめんなさいね”

”S12シルビア 大切にしろよ!”

GT-RさんとLCの連名の手紙だった

あの二人が結婚・・・男女の中ってわからないものだな

両隣が 空席になり 秋風が急に冷たく感じられた ・・・とそのとき



Bororororor・・・

今にもエンストしそうな 
初心者マークの日産ノート ・・・それもニスモ仕様が 駐車場に入ってきた
危なく S12の顔先にぶつかりそうになり 
急ブレーキをかけて出てきたのは 僕と同い年くらいの女性だった

「ごめんなさい・・・
 父から 譲ってもらった車で まだまだなれなくて・・・」

この駐車場に入った初日・・・
GT-Rさんが 見ている隣で LCさんが そうしてくれたように
僕はS12から 降りると 
カノジョに変わって ノートの運転席に座り 車を元GT-Rさんの駐車場に入れた

「ありがとうございます 運転上手ですね」

カノジョの一言が 
高い高い 夕焼け空に浮かぶ 鱗雲に こだました





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