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ペンギンハイウェイ ~ クリオV6 2000 ~

 05,2019 23:33
「今日は どこへ行こうか?」

優柔不断で計画性のない僕の口癖が
今日も 無意識のうちに 発せられる

それが合図のように・・・
助手席のカノジョは
僕たちの歴史年表でもあるピンクのスケジュール帳を開く

「今日は 初めて水族館でデートした日だよ」

こうして 僕らの一日のスケジュールは埋まっていく・・・

新しい年号を迎えて はじめてのデートは
カノジョの握った おにぎりを頬張りながら
海の見える水族館で 
ペンギンの行進を見ることになった

クリオ V6 2000

「ペンギン可愛かったねぇ・・・」
2000年型クリオV6の助手席に戻ってきたカノジョが ぽつりと言った
「あぁ・・・ 可愛かった」
ずっと昔に・・・ 同じことを言った気がした 

今年・・・ 社会人になった子供たちが家を出た
再び僕たち二人きりになった はじめてのゴールデンウィークは
自分たちの歴史散策のようだった

カノジョの大好きなスカイブルーのクリオV6 
運転席で ミッションを操作する僕を 
助手席で ほほ笑みながら眺めるカノジョ
フロントガラスに映りこむ 
そんな車内の景色は 19年前と まったく変わらない

「さて 次はどうしようか・・・」
再び カノジョに訪ねる僕に

「そうね・・・
 次に行きたいところを いっせいのせ!で言い合おうよ!」

カノジョの あったかい微笑みが 僕の体に浸透してくる・・・

「OK・・・
 それじゃ・・・ いくよ・・・ いっせいの せっ!!」

「WATATSUMI!!」
「わたつみ!」



海の見えるCafe WATATSUMI・・・
そこは 僕とカノジョの 思い出のカフェ・・・
二人のときにだけ 行くときめた場所だった

夕日に染まったカノジョの横顔は 笑顔でいっぱいだった
「私たち・・・ ラブラブだよね」
「あぁ・・・ これからも・・・ ずっとね!」

カノジョにプロポーズをした
この席・・・
いつまでも ここに いたかった 
いつまでも 夕日が水平線に隠れないでほしかった
でも・・・
あの日と同じように 潤んだカノジョの瞳が・・・
違う意味を持っているような気がした
コーラの缶をペンギンに変えてしまう おねえさんの秘密と
同じ匂いを感じた



渋滞に巻き込まれ 自宅に戻ったのは 深夜だった

「今日も楽しかったよ サンキュ!」

クリオのボンネットを軽くたたくと
僕は 自宅の扉を開けた

「ただいま・・・ 今日さ・・・ 水族館でペンギ・・・」

「ごめん・・・ 明日早いから」

布団の中から 渇いた家内の声が聞こえた

いつの頃からだろう・・・
僕は クリオの中でしか カノジョに逢えなくなっていた


寝室を通り越して・・・
ベランダに出た僕は 月明りに照らされた クリオに 向かって 呟いた

おやすみ・・・




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