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ルパン三世 ルパンVS複製人間 ~ ミニクーパーMK1 1967 ~

 21,2019 22:04
「ヨボヨボになったあなたを見たくないの」
それが 僕と別れるカノジョの理由だった

おいおい・・・ そのフレーズ・・・ 
ルパンと離れたくないというシチュエーションで
不二子が使ったものだろう それを 別れ言葉にするのは 反則じゃないか・・・
そんな思いが 頭をよぎったが
僕は すんなりとカノジョの想いを受け入れた



「駅まで 送ろうか・・・」

共に過ごした8年間を 
たった一つのスーツケースにまとめたカノジョは
「最後まで やさしいのね・・・」
寂しそうに言って 出ていった

1967製の真っ赤なMINI クーパーMk1は 
海岸線を一望できる峠を駆った

マモーは自然の摂理にあらがって不死を求めた
だから 破滅したんだ
人は 自然体であるべきで 流れに逆らうべきじゃない
世の中をうまくわたり切るにはそうするべきなんだ
だから 僕はカノジョの想いを受け入れた・・・

運転中 僕は 
そう自分に語り続けていた・・・
と その時・・・

ミニクーパー MK1 1967

Pusun!・・・・・

えっ エンスト・・・?

後ろから大型トレーラーに あおられていたわけでもなく
流れる雲と同じように ゆっくり 頂上を目指していたはずなのに・・・

Mk1が 停まった場所は カノジョと 出会ったころ 
海を見るために よく停車した場所だった

あの頃の僕らは よくケンカしたな・・・
フロントガラスの向こうに 8年前の僕とカノジョがいた
自分の主張を曲げない二人は
たわいもないことで 怒鳴りあっていた
でも・・・
カノジョは どこかキラキラしていたし
カノジョの瞳に映る僕は かっこよかった

それに比べて・・・
バックミラーに映る今の僕は 深い霧に包まれた 年老いた瞳をしていた

ボンネットを開けて
緊急用に積んでいた ミネラルウォーターをラジエーターに流し込む・・・

僕たちにとって
お互いが 主張し合うこと それが自然体だったのだろうか・・・

頭では 理解したつもりだったが
僕の手足は カノジョとの別れを理解できていなかった
だから・・・ アクセルを いつもより 強く踏み込みすぎたのだろう
僕は オーバーヒートしたMk1をそっと撫でた

そう言えば・・・
あの時 この場所でMk1をなでながら
カノジョが言った言葉を思い出した・・・
「私・・・ いつも同じ風景しか見られない電車より コレ(MK1)が大好き・・・
 あなたの想像次第で いろんな景色を見せてもらえるから!」

そんなカノジョを・・・ ここ数年・・・
僕は Mk1を 買物専用車にしていた
電車よりも小さな世界で いつも決まった道路だけを走らせた・・・

助手席からカノジョが見た僕の姿は 
カーボンまみれの ピストンのように老いぼれていたのだろう・・・

Mk1の水温計が十分落ちたことを確かめた僕は 
ボンネットを閉めると 再びエンジンを全開にした



決まった線路を通る電車より
この下り道を進めば カノジョが街を出る前に
もう一度 逢えるかもしれない・・・

ルパンだって 何度も不二子にフラれてたよな・・・

Mk1は 僕のハートにたまった カーボンを吹き飛ばすように
風になった




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