スターウォーズ最後のジェダイ ~ キューブライダー ~
25,2018 23:30
四角はいい・・・
隅々まで効率よく 活用できる形状
カチリとした
無駄のないフォルム
愛車のキューブライダー2003を見ながら
弁当箱に いつも持ち歩いているリュック
そして 部屋におかれた家具類も
自分の周りには
すべて 四角で覆われていることを再確認した
しかし 僕と一緒に暮らしていた
カノジョは 効率より 雰囲気を大切にした
カノジョの周りは
フワフワした有機的で 丸いモノが集まっていた
それらのモノたちには
決まった配置は存在していない
安定を感じる僕と違い カノジョは常に雑多な環境にいた
簡単に言えば 片づけをしない
カノジョのテリトリーは
いつも 無造作におかれたモノたちが散乱して 溢れていた
それでも カノジョにとっては
その空間が美しい配列であると主張した
確かに 溢れかえる物の中から
必要なもの・・・ 例えばテレビのリモコンなどを
カノジョは瞬時に見つけることができた
魔法のようだった
そんな我が家は
四角エリアと丸形エリアが 見事に均等を保っていた
しかし・・・
残業が続いて 疲れ果てて帰宅した僕は その日
カノジョに 言ってはいけないとことを
口にした・・・
”二人で 話しする時間をもっと作ってほしいだって！
僕が今 どれだけ忙しいか わかるだろうに・・・
それとも 君は がさつだから そんなことも気付かないのか！」
その時 僕は
こぼれるような笑顔の時にだけ現れるカノジョのえくぼが
無表情の瞳の下に 現れたのを見た
翌日から
我が家における丸形エリアの勢力範囲は 縮小を始めた
それは 僕のエリアが広がったわけではなく
カノジョの周辺が 整理され始めたためだった
そして・・・一月後
我が家から 丸形エリアは消滅した
すべての反乱軍の盾となり
最後は マントをふわりと靡かせて消えた
ルークスカイウォーカーのように カノジョの余韻も一緒に・・・
キューブの助手席に置かれていた
まん丸のクッション・・・
シートを倒した僕は
カノジョが残していった 唯一の丸形アイテムを
枕にしてサンルーフ越しに 夜空を眺めている
どこまでも澄み切った夜空に浮かぶ星屑は
スターウォーズの世界をほうふつさせる
無限に広がる宇宙に点在する星たちの中で
均衡を保つために 必死に星座を探しては
カノジョに その位置を教える僕に対して
よくカノジョは言っていた
”星たちは 不均衡で雑多で 謎だらけ・・・
だからこそ あの輝きに 魅了されるんだわ
この世界を作った 神様は きっと私のような性格だったのね”
”星の配列は 神様のいる場所から見れば見事に配列しているはずだ”
苦し紛れに 反論していた僕が
バックミラーに映し出された
カノジョは 僕よりも ずっとずっと広い視野の世界にいた
今の僕には それがよくわかっていた
そして・・・
そんなカノジョを愛していたんだから
本当は僕も・・・
そう思ったとき・・・
カノジョから一年ぶりに連絡が入った
やっぱり・・・
カノジョのフォースにはかなわない
最終バスがこちらに向かってくる・・・
カノジョの雰囲気を感じたキューブは
彼とカノジョのために
ほんの少し ヒーターのパワーを上げた
隅々まで効率よく 活用できる形状
カチリとした
無駄のないフォルム
愛車のキューブライダー2003を見ながら
弁当箱に いつも持ち歩いているリュック
そして 部屋におかれた家具類も
自分の周りには
すべて 四角で覆われていることを再確認した
しかし 僕と一緒に暮らしていた
カノジョは 効率より 雰囲気を大切にした
カノジョの周りは
フワフワした有機的で 丸いモノが集まっていた
それらのモノたちには
決まった配置は存在していない
安定を感じる僕と違い カノジョは常に雑多な環境にいた
簡単に言えば 片づけをしない
カノジョのテリトリーは
いつも 無造作におかれたモノたちが散乱して 溢れていた
それでも カノジョにとっては
その空間が美しい配列であると主張した
確かに 溢れかえる物の中から
必要なもの・・・ 例えばテレビのリモコンなどを
カノジョは瞬時に見つけることができた
魔法のようだった
そんな我が家は
四角エリアと丸形エリアが 見事に均等を保っていた
しかし・・・
残業が続いて 疲れ果てて帰宅した僕は その日
カノジョに 言ってはいけないとことを
口にした・・・
”二人で 話しする時間をもっと作ってほしいだって！
僕が今 どれだけ忙しいか わかるだろうに・・・
それとも 君は がさつだから そんなことも気付かないのか！」
その時 僕は
こぼれるような笑顔の時にだけ現れるカノジョのえくぼが
無表情の瞳の下に 現れたのを見た
翌日から
我が家における丸形エリアの勢力範囲は 縮小を始めた
それは 僕のエリアが広がったわけではなく
カノジョの周辺が 整理され始めたためだった
そして・・・一月後
我が家から 丸形エリアは消滅した
すべての反乱軍の盾となり
最後は マントをふわりと靡かせて消えた
ルークスカイウォーカーのように カノジョの余韻も一緒に・・・
キューブの助手席に置かれていた
まん丸のクッション・・・
シートを倒した僕は
カノジョが残していった 唯一の丸形アイテムを
枕にしてサンルーフ越しに 夜空を眺めている
どこまでも澄み切った夜空に浮かぶ星屑は
スターウォーズの世界をほうふつさせる
無限に広がる宇宙に点在する星たちの中で
均衡を保つために 必死に星座を探しては
カノジョに その位置を教える僕に対して
よくカノジョは言っていた
”星たちは 不均衡で雑多で 謎だらけ・・・
だからこそ あの輝きに 魅了されるんだわ
この世界を作った 神様は きっと私のような性格だったのね”
”星の配列は 神様のいる場所から見れば見事に配列しているはずだ”
苦し紛れに 反論していた僕が
バックミラーに映し出された
カノジョは 僕よりも ずっとずっと広い視野の世界にいた
今の僕には それがよくわかっていた
そして・・・
そんなカノジョを愛していたんだから
本当は僕も・・・
そう思ったとき・・・
カノジョから一年ぶりに連絡が入った
やっぱり・・・
カノジョのフォースにはかなわない
最終バスがこちらに向かってくる・・・
カノジョの雰囲気を感じたキューブは
彼とカノジョのために
ほんの少し ヒーターのパワーを上げた
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