ウォーク・トゥ・リメンバー ~ 1967 カマロ ~
28,2017 00:50
ブリーズレディオのDJは今日も
いつものように
気の利いた バックナンバーをさわやかな声で 紹介している
しかし 体温以上に跳ね上がった気温が
一週間も続いては
エアコンの壊れた1967年式カマロの運転席にいる
僕の聴感覚(バスドラム)は
既にまともな音階を再現できる状況になかった

そう言えば・・・
あの年も こんなふうに暑かった
高校時代・・・
僕の隣りに いつもいた ポニーテールのカノジョは
僕と同じ 8月11日が誕生日だった
弱小野球部を支えるため
僕らは吹奏楽部の一員として
炎天下でトランペットを奏でるパートナーだった
自分たちのコンクールを犠牲にしてまで
情熱をかけた 応援合戦だったが
3年間2回戦敗退という結果に終わった
不完全燃焼を爆発させるために
大学にいっても 一緒にトランペットを続けよう
そう誓っていた僕らだったが
父親の転勤で 3年の夏休み・・・
急遽 関西に引っ越すという 突然の幕引きがやってきた
オレンジ色に輝く太陽が
チリチリ肌を焦がす中・・・
汗とも涙とも言えぬ 液体が 顔いっぱいに溢れているカノジョは言った
私は ずっと ずっと 変わらない!!
10年後の誕生日に 逢えるよね! だから・・・
だから・・・その後の カノジョの言葉は 聞き取れなかった・・・
僕も同じ気持ちだった
隣に君がいてくれる それが僕の自然体だった
でも・・・
どこで逢うのかわからない約束は
決して履行されることはないのだろうと・・・どこかで思っていた
そんな僕が 引っ越してから4年後・・・
偶然 この街を訪れる機会があった
憧れの 1967年式カマロを駆ってやってきた僕は
カノジョの家に向かった・・・
しかし・・・
The Beach Boys - Caroline No
ショートボブにショッキングピンクのルージュをさした
カノジョは 女友達と ケラケラ笑っていた
さざ波のように 癒やしてくれるような
柔らかい笑顔は消えていた
こんがりとした小麦色の健康な肌色は 真っ白な雛人形のようだった
明らかに・・・変わっていた
そんなカノジョに どうやって話しかければいいのか・・・
時は 人を変える・・・
キャロラインのように・・・
その日・・・
僕の記憶の中心に掲げられていたカノジョの笑顔は
深い大脳の奥底に冷凍封印された
それが・・・
あの日から10年めの今年・・・
また 強烈な夏の日差しが 僕の凍っていた記憶を呼び覚ました
左手のステアリングを
右手のシフトチェンジ・・・
左足のクラッチに右足のアクセル・・・
カマロは 僕の身体の記憶に従って ブリーズレディオの聞こえる街にやってきた
8月11日・・・
カマロが停止したのは
だれもいない野球場・・・
ここは 僕の・・・カノジョの記憶が焼き付いている場所
融解した記憶を完全に封じ込め・・・
新たな出発を決意した僕は
トランペットを使って 大空に叫んだ!!
!!
♫ ♫ ♫
僕のアレンジに 呼応するもう一つのトランペット・・・
!!
カノジョはスタンドにいた
あの日と同じ・・・ 小麦色に ポニーテールだった
A WALK TO REMEMBER・・・
決して忘れることはない・・・
ジェイミー(マンディ・ムーア)の結婚式の姿のようだった
”3年前・・・友達から聞いたの
あなたは 新天地で 新しい道に向かいはじめたって・・・
だから 私はあの日・・・ 変わった姿をあなたに見せたの・・・
私が・・・
私が あなたの足かせにならないように・・・そう思って・・・
でも・・・ 苦しかった ずっと ずっと・・・」
僕は カノジョをきつく抱きしめていた・・・
あの夏の日のように・・・ カノジョの顔は ずぶ濡れだった
1967年製カマロは
二人を乗せて 動き出した
初代カマロにだけ搭載された 三角窓は
車内に ブリーズな風を送り込む
その風は・・・
やさしく 僕らの 濡れた顔を拭ってくれた
※ランドンの愛車が1967年カマロでしたね
いつものように
気の利いた バックナンバーをさわやかな声で 紹介している
しかし 体温以上に跳ね上がった気温が
一週間も続いては
エアコンの壊れた1967年式カマロの運転席にいる
僕の聴感覚(バスドラム)は
既にまともな音階を再現できる状況になかった

そう言えば・・・
あの年も こんなふうに暑かった
高校時代・・・
僕の隣りに いつもいた ポニーテールのカノジョは
僕と同じ 8月11日が誕生日だった
弱小野球部を支えるため
僕らは吹奏楽部の一員として
炎天下でトランペットを奏でるパートナーだった
自分たちのコンクールを犠牲にしてまで
情熱をかけた 応援合戦だったが
3年間2回戦敗退という結果に終わった
不完全燃焼を爆発させるために
大学にいっても 一緒にトランペットを続けよう
そう誓っていた僕らだったが
父親の転勤で 3年の夏休み・・・
急遽 関西に引っ越すという 突然の幕引きがやってきた
オレンジ色に輝く太陽が
チリチリ肌を焦がす中・・・
汗とも涙とも言えぬ 液体が 顔いっぱいに溢れているカノジョは言った
私は ずっと ずっと 変わらない!!
10年後の誕生日に 逢えるよね! だから・・・
だから・・・その後の カノジョの言葉は 聞き取れなかった・・・
僕も同じ気持ちだった
隣に君がいてくれる それが僕の自然体だった
でも・・・
どこで逢うのかわからない約束は
決して履行されることはないのだろうと・・・どこかで思っていた
そんな僕が 引っ越してから4年後・・・
偶然 この街を訪れる機会があった
憧れの 1967年式カマロを駆ってやってきた僕は
カノジョの家に向かった・・・
しかし・・・
The Beach Boys - Caroline No
ショートボブにショッキングピンクのルージュをさした
カノジョは 女友達と ケラケラ笑っていた
さざ波のように 癒やしてくれるような
柔らかい笑顔は消えていた
こんがりとした小麦色の健康な肌色は 真っ白な雛人形のようだった
明らかに・・・変わっていた
そんなカノジョに どうやって話しかければいいのか・・・
時は 人を変える・・・
キャロラインのように・・・
その日・・・
僕の記憶の中心に掲げられていたカノジョの笑顔は
深い大脳の奥底に冷凍封印された
それが・・・
あの日から10年めの今年・・・
また 強烈な夏の日差しが 僕の凍っていた記憶を呼び覚ました
左手のステアリングを
右手のシフトチェンジ・・・
左足のクラッチに右足のアクセル・・・
カマロは 僕の身体の記憶に従って ブリーズレディオの聞こえる街にやってきた
8月11日・・・
カマロが停止したのは
だれもいない野球場・・・
ここは 僕の・・・カノジョの記憶が焼き付いている場所
融解した記憶を完全に封じ込め・・・
新たな出発を決意した僕は
トランペットを使って 大空に叫んだ!!
!!
♫ ♫ ♫
僕のアレンジに 呼応するもう一つのトランペット・・・
!!
カノジョはスタンドにいた
あの日と同じ・・・ 小麦色に ポニーテールだった
A WALK TO REMEMBER・・・
決して忘れることはない・・・
ジェイミー(マンディ・ムーア)の結婚式の姿のようだった
”3年前・・・友達から聞いたの
あなたは 新天地で 新しい道に向かいはじめたって・・・
だから 私はあの日・・・ 変わった姿をあなたに見せたの・・・
私が・・・
私が あなたの足かせにならないように・・・そう思って・・・
でも・・・ 苦しかった ずっと ずっと・・・」
僕は カノジョをきつく抱きしめていた・・・
あの夏の日のように・・・ カノジョの顔は ずぶ濡れだった
1967年製カマロは
二人を乗せて 動き出した
初代カマロにだけ搭載された 三角窓は
車内に ブリーズな風を送り込む
その風は・・・
やさしく 僕らの 濡れた顔を拭ってくれた
※ランドンの愛車が1967年カマロでしたね
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