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荒野の七人 ~ WRX 2016 ~

 12,2017 22:00
「なんか・・・  思ったより 普通なのね」

カノジョの何気ない一言で
僕の網膜には ニコニコ動画のように 無数のテキストが流れ初めた

Fin・・・ The end ・・・ おわり・・・
・・・終わった・・・ 残念・・・ 終末・・・

カノジョの一言で 機能停止に陥った頭のなかを
Poppo Poppo と鳴く鳩時計・・・

なんとか セーフモードを発動した僕は 
カノジョの膝の上で 
あたかも無関係を装う 
ロシアンブルーのクリスの 後頭部を ツンと突いた

ぴょんと跳ねたクリスは 
窓際のカーテンの横に置かれた
猫脚の電話台にぶつかり
その上に立っていた ウルトラマン人形が ぽとりと床に落ちた

セーフモード中の ぼんやりとした僕は
機械的に 人形を取り上げ 窓の外を見た・・・
 
人生の節目となる
大切な今日を 迎えるにあたって
僕は 相棒のクリスにアドバイスを受けていた

「君が 妹以外に ここへ女性を呼ぶというのかい!
 それは メキシコからカルベラ盗賊団がやってくるほど
 緊迫した状況じゃないか!
 君と僕だけでは どうにもならない案件だ! 仲間の手助けが必要だ」



グレーの体毛をブワリと逆撫でたクリスは 
8畳のワンルーム全体に響き渡るように叫んだ!
マタタビなしで 
やる気満々の彼に 友情を感じた

「まずは僕の親友にして相棒の
 ウルトラマン人形の ヴィン!だ
 彼と僕で 部屋の対角から 状況観察を行い
 君に臨機応変な アドバイスをしよう」

クリスの友人がソフト人形だっていうことを僕は初めて知った
(ヴィン・・・って彼がマックィーンかい・・)
・ 
「次に とにかく優しくて 子供に人気のベルナルド・・・
 そう・・・君の妹が 忘れていって以来
 この部屋の住人になっている くまのプーさんのぬいぐるみだよ
 行き詰まったら 彼の話をすれば 女子が 喜ばないはずがない」

プーさんがブロンソンなのか・・・
ほんとうに大丈夫だろうか・・・
 
「ナイフのブリットは 料理担当 
 不器用な君でも 手料理の一つくらいは出すべきだろう」

ナイフの名手は 確かにコバーンだけど・・・

「そして 鳩時計のリー  彼が タイムキーパーだ
 カノジョが門限までに帰れるように しっかり管理してもらおう
 宴会係は プレステ4のハリーだ
 ギャンブルゲームで 間違いなく盛り上がる」

プレステ4の電源が 知らないうちに点灯していたのは・・・
クリス・・・やはり君だったか・・・

「そして最後に チコ!
 僕の最大の仇敵 ネズミのおもちゃチコを 
 カノジョの座る椅子の下に隠しておこう
 ヴィンの合図で 僕がチコをカノジョの膝の上に置いてやる
 その結果・・・  
 驚いた カノジョは君に抱きつくうだろう!」

最高のプランだと クリスは言った・・・

しかし・・・
今にして思えば・・・
クリスの友人たち(荒野の七人たち)と
僕は どうやってコンタクトを取ればよいのだろう

唯一 彼らと通じ合うクリスは
カノジョの膝の上で ご満悦 居眠りばかりで どうにもならない・・・
その結果
タイミングを逃した 料理もゲームもプーさんの話題も 不発に終わった・・・
居眠りしたクリスのお陰でチコの出番は 最後までなかった
そして
僕はカノジョから
最悪の”普通”という称号を受けることになった

今日を 振り返りながら
ぼんやりと窓の 外を見ると・・・



外は 銀世界に変わっていた

「わっ 雪だ!!」

僕が叫ぶと 再び 飛び跳ねたクリスが
テレビのリモコンに着地!
そして ニュースが流れた

~関東地方には 予想以上に発達した
南岸低気圧の影響で 大雪警報がだされました
この影響で すでに幹線道路は麻痺状態 電車もストップしています~

「これじゃ 家に帰れないよ
 お父さんに怒られちゃう  どうしよう・・・」

困り果てている カノジョを見て
僕は 言った

「大丈夫・・・  僕は雪国出身だ」

カノジョの家まで 約15km
あちこちでスタックする車の間を縫って
僕のスバルブルーのWRXは 滑るように走った

送るよ と言った時 不安そうだったカノジョも
僕のWRXを見ると 笑顔になった
「これ 4代目 WRX STIでしょ!!」

WRX2016

カノジョがスバルファンだったことを初めて知った

学生時代からWRXを乗り継いできた僕にとって
雪道ドライブは 心を躍動させる そんな思いが伝わったのか
カノジョの家に無事到着した時

「これが 本当の君なんだね!
 今度は ドライブ 楽しみにしてるよ!!」

カノジョが言った

後部座席に陣取っていた 
クリスが ニャ~と返事をしていた

~ありがとーーーーーーーーーーー~

カノジョの 吐き出した
真っ白な言葉の塊が 見送る中

WRXは 帰途についた・・・

しかし・・・ 夏用タイヤでは
もはや 運転することは不可能だった
僕は 路肩にWRXを停めると
トランクから 毛布を取り出した

「久しぶりに 車中泊もいいよな!」

そう言うと クリスと一緒に 毛布にくるまった

クリスが ポツリという・・・

「やっぱり最後は 飾らない君自身の心 それに勝るものなしだ
 農民の力・・・ 偉大なりだ!」

生意気な クリスの額を小突いた僕だったが
カノジョとのドライブデートについて
彼にもう一度レクチャーを受けることにした
ポケットに入れてきた ネズミ人形のチコと共に





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