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シンゴジラ ~ E31 850 ~

 04,2016 23:58
「お前! ゴジラだろう!」
ひょろりとした彼を 五人組が囲んだ

「お前が クラス会に来るとは思わなかったよ」
Donn! 
全身に響くような勢いで 彼の肩を叩いたのは 
いじめっ子グループの中心だったHiroshiだ
数年前に 工務店の跡取り社長になった彼には 
相変わらず 取り巻きがついていた

「やぁ・・・久しぶり」
か細い声で答える彼・・・
引っ込み思案で いじめられっ子だった彼もまた 20年前と変わっていないようだった



「おい! ゴジラ! お前が無事に大人になれたのも 
 俺達の 厳しい修行のおかけだぞ! 感謝しろよ!
 そうだ  お前! 今どんな仕事してるんだ?
 どうせ 大したところじゃないんだろう 
 今うちは人手不足でね 不法入国者をかき集めても足りないほど忙しいんだ 
 昔のよしみで 雇ってやるよ」

Hiroshiの言葉に 取り巻き達が ヘナヘナと笑った

 「ありがたいけど 公務員なんだ・・・」
ゴジラの一言で 取り巻きの笑顔は苦虫をつぶしたように変化した

「へっ! 公僕か・・・ お似合いじゃないか!
 人ってもんは そう変われるもんじゃない! お前は これからも俺たちの僕だ! 」
そう言うと Hiroshiは 手に持っていたシャンパンをゴジラにかけようとした

やめろ・・・ 
そう思った瞬間・・・
僕は 彼がゴジラと呼ばれるようになった あの日のことを思い出した

20年前・・・

五人に囲まれた彼は いつものように泣かされていた
しかし その日は 三つ編みがトレードマークの 女の子が彼らの間に 割って入った

 「もうすぐ 卒業なんだから いい加減いじめは やめようよ!」

瞳をうるませ・・・ しっかり握り締めた カノジョの両手の拳は震えていた
それでも・・・
カノジョは 言い切った
彼と親友だった僕でさえ 手をこまねいて何もできなかったのに・・・ 

 「お前 こいつが好きなんだろ!」 
子供のいじめによくある 飛び火状態・・・
Hiroshiは そう言いうと カノジョを突き飛ばした

「きゃっ!」

子供は 力加減を知らない・・・ 
よろめいた カノジョは 教室の扉に額をぶつけた

Pota Pota・・・
額から 血が落ちた その時・・・

Keyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!

彼が 鳴動した・・・
耳を引き裂くような 高周波に

Gasyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaan!!

教室の窓ガラスが共鳴して・・・割れた

そして 彼はゴジラになった・・・




「へっ! 公僕か・・・ お似合いじゃないか!
 人ってもんは そう変われるもんじゃない! お前は これからも俺たちの僕だ! 」

今日こそは・・・そう思った僕は 
Hiroshiを止めようと
五人組の中に割って入ろうとした その時・・・

「君の言うとおりだね 人は そう変わるもんじゃない
 ガラスが割れた音くらいで ビビっで おもらしするような奴は 今でも すぐに チビるのかね」」

ぼんやりと どこか焦点の定まらない 彼の瞳は 
いつの間にか 獲物を捉える側の 瞳に進化していた

「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
Takashiの額に血管が浮かぶ
シャンパングラスを投げ捨てたTakashiは ゴジラの胸ぐらをつかもうとした

刹那・・・ 
ゴジラは スーツの内ポケットから 黒い物体を出した

 「えっ・・・警察手帳・・・」
Takashiの身体を流れていた煮えたぎった血液が一瞬で凍り付いた・・・

「君が みんなに自慢していた話には・・・
 結構 違法行為が多かったね 
 今度 改めて挨拶に行くよ 君の僕としてね」

ゴジラの言葉が消える前に
Takashiと取り巻き達は 青くなって会場を後にした

BMW850

「Kenji・・・やっぱり 今日来てよかったよ
 ずっと 喉に詰まっていたもやもやを 吹き飛ばすことができた」
振り返った ゴジラの瞳は いつもの草食系に戻っていた

そうかい・・・ それならば・・・
僕は今日の 
本来の目的を実行することにした

「ゴジラ・・・ もうすぐお開きになる
 ちょっと早いが アイツで 僕を送ってくれないか?
 さっき 酒を飲んでしまってね・・・
 たしか 君は下戸だったろう・・・」
  
そういいながら 僕はBMWのキーをゴジラに投げた
「Kenji・・・ こいつは僕達の憧れの車じゃないか」
「ああ E31 850だ 
 実家の修理工場で10年かけてレストアしたから 新品同様さ! 
 卒業式の日・・・いつかE31でドライブしようて約束しただろう」

運転席についたゴジラの瞳は 再び生気を取り戻した
僕は 後部座席に滑り込む

!!
驚くゴジラに僕は言った・・・

「そうそう もう一人同乗者がいるんだ 了解してくれよな」

助手席の扉が開く・・・
そこには 額に小さな傷がある女性が座っていた
カノジョを見たゴジラが鳴いた

人は 変わらないな・・・ 
僕は 後部座席に座ると 寝たふりを始めた




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