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嘘と真実のline ~ Impreza WRX ~ 炎のランナー ~

 09,2012 23:31
”Cafe old movie”にて・・・
 「僕は学生時代 短距離でインターハイの優勝候補だった・・・」
どこかで聞いたフレーズに振り返ると そこには1年前に別れた彼がいた
向かいにはROYAL CHIE のムートンジャケットを着たララ・クロフト風の女性が
カフェ・ショコラチーノをかき混ぜながら微笑んでいる
 
文学賞の最終候補に残ったこと・・・ 野球でスカウトされたこと・・・ 海でおぼれた人を助けたこと・・・
そしてラリー選手権で優勝寸前に エンジントラブルを起こしたこと etc・・・
Impreza

証明されたことのない
彼の武勇伝は 今でもハートの思い出BOXに一杯詰まっている
スティングのポスターの前に座る彼を見て、私も少しだけ微笑えみ 呟いた
 「ビックマウス健在・・・」 

チャレンジ精神の塊で ユーモアたっぷりの彼は
私にとって ハリウッドスター以上に輝ける存在だった
おせっかいな友人は 彼のことを”ウルフボーイ”と呼んで 
私が騙されているのではないかと心配したが 私は幸せだった 
彼の話が嘘であっても 私を喜ばせるための話なら それは大きな愛の証だった

ある雨の日 彼がララと一緒に歩いているところを目撃した 
バーバリーチェックの折りたたみ傘をハブにした二人は 手を握りしめながら涙していた
胸がきつくなる想いを感じた私は その夜 何気なく彼に尋ねた
 「午後は 雨がひどかったけど大丈夫だった?・・・」 
 「そうだったかな・・・今日は打ち合わせばかりだったから あまり覚えてないな・・・」
ナルニアを永遠の冬に変えた白魔女ジェイディスの魔法にかかったように 私は凍りついた
どうして隠すの・・・ 
その日から 彼のstoryに愛を感じることができなくなった
そして私たちは別れた

 「インターハイの予選で 隣を走っていた選手の転倒に巻き込まれて 僕は右足首をねん挫したんだ 
  あの怪我さえなければ 今頃オリンピック選手さ」



彼の顔を見ながら アフレコした 一字一句同じフレーズだった  
私は カプチーノを半分残して店を出た 外はいつの間にか霙が降りはじめていた

傘を持っていなかった私は 駐車場まで走るための勇気を充電していた
すると 後ろから 見覚えのあるバーバリーチェックが頭を覆った
 「久しぶりだね・・・」
彼の無邪気な笑顔に 私は つい口を滑らせてしまった
 「この傘をさしながら あなたとカノジョが歩いているところを見たわ」
1/4呼吸おいて 彼が言った
  「君が笑顔を見せなくなった あの日のことだね 
  カノジョは 4年前 ラリー中に死んだ友人のフィアンセさ
  僕はWRX、彼はランエボ 僕らは良きライバルであり 親友だった 
  彼をラリーの世界に引き込んだのは僕だった だから彼の死は僕の責任なんだ
  僕は贖罪のため 毎年彼の命日に カノジョと会って 一緒に泣くのさ・・・
  大切な君には 僕の弱い部分を 知られたくなかった・・・」



これも嘘?・・・半信半疑の私は 彼から目をそむけた・・・
その時! 目の前の国道を横切る 真っ赤な傘の女の子が見えた
後ろには・・・トラック!!
 「あぶないっ!」
私は 思わず叫んだ
 
その時 風が流れた 
バーバリーチェックが 私の視線を横切り 再び視界が開ける刹那 
少女は 彼の腕の中にいた その距離50m
私の中で Chariots of Fireが流れた
 
初めから嘘なんてなかった 
彼は100%等身大 彼を信じきれなかったのは誰でもない 私だった
つぅと涙が頬をつたる
 「よかったら 私がフルートで賞を取った話を聞いてくれる?」
彼が戻ってきたら そう言おうと思った




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