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ターミネーター ジェニシス ~ シェベル ~

 01,2015 21:57
いつも後悔していた
 「君なら インターハイに出られる」
その話にのれば 名門高校に入ることができた
 
 「君 僕の会社に来ないか」
社会人3年目の春 
俗に言うヘッドハンティングじみた経験もした

しかし いつもあと一歩を踏み出せなかった

そんな僕でも 恋する季節が訪れた 

会社のアイドル的存在のカノジョは
厚さ8mmの防火ガラスの向こうから
いつも ニッコリ笑顔で手を振ってくる
 
同期入社ということもあり 
僕とカノジョは
お互いの お悩み相談所になっていた

そんな関係だったのに
僕は カノジョに告白をした・・・

石橋を叩いても渡らない
僕にとっては 
月世界旅行よりも 大きな一歩だった

 「結婚しようか・・・」

仕事帰り
お悩み相談所となる 愛車のシェベル・・・

さらりと言えた・・・

一週間かけて 
さりげなく聴こえるように 
何度も練習した結果だ・・・しかし・・・

 「うーん ごめんなさい・・・」

カーステレオからは Phil Collins - Groovy Kind Of Loveが流れていた・・・



半年後・・・
僕は別の女性からプロポーズを受けて結婚した
二次会の席で
僕は 遠く離れた席にポツリと座る
カノジョと目が合った・・・

ニッコリ笑った・・・
しかし それは ヒマワリのような
真夏の潮風を感じさせる笑顔には程遠い 
道端にポロリと落ちた
椿のような 悲しい笑顔だった・・・

どうして・・・

あれから15年・・・
子供が生まれたころから 
自分の存在が
希薄になっていることに気が付いた

経費を抑えるため
シェベルはワンボックスに変わり
朝寝坊の息子を叱る 
家内の声は 
夜遅くまで働いていた 僕に気を使うことなく
大音量だった
夕食の献立は 子供中心どころか
僕のおかずが 足りないことも しばしばあった

この家に 僕の居場所はあるのだろうか
ふと 気が付くと そんなことを思っていた

そんなある朝 
いつものように 家族に気付かれることなく
家を出た僕は 
のんびりと会社に向かった

シェベル1970

と その時・・・
僕の目の前を
ピンク色のランドセルを担いだ女の子が 横切った

信号は・・・Red!!

 「あぶない!!」
とっさに 学生時代を髣髴させる
スタートダッシュが決まった!

女の子のランドセルをつかみ
グイッと 歩道へ押し戻す!!!

Dosaaaaaa!
女の子は 歩道に倒れこんだ
 
 「よかった・・・」
そう思ったとき 僕の目の前には 
あの懐かしい
シェベルの ボンネットが迫っていた

ぐわりと空間が軋んだ・・・

 
「なんで たった一回しか 言ってくれなかったの・・・」

哀しい瞳をした 
カノジョの声が 頭の中で木霊した・・・

Waaaaaaaaaaaaaaa!

真っ白な部屋のベッドの上で 
僕は叫びんでいた

どうやら ここは 自宅近くの病院らしい
ゆっくり立ち上って 外を見る・・・
そこに広がる街並みは 
記憶していた風景と 少し違って見えた

 「僕は何をしているんだ・・・」
記憶が整理できない・・・

!!

人の気配を感じて 振り向く
すると
そこには 大きな熊のぬいぐるみを手にした
大男がいた・・・



 「巻き込んで悪いが この世界で生きてくれ・・・」

それだけ言い残して大男は 部屋を出て行った
機械のような動きで・・・

 「この世界・・・」

不安でいっぱいになった僕は 
病院を飛び出した・・・

!!

駐車場には シェベルが停まっていた

 「あらっ 元気そうじゃない!!」
そして・・・ 
僕はカノジョと再会した・・・

正確に言えば 
記憶の中のカノジョより 年を取っていたが

 「仕事ばっかりだから ぶっ倒れるのよ!」

カノジョは 陽気に言った

 「どうしてここに・・・」

ほんのり頬を赤くして カノジョは 言った

 「病院から連絡があったのよ 
  あなたの携帯電話を 見たんでしょう!」

僕は慌てて 携帯をチェックした・・・
電話帳には・・・
見たこともない宛先が連なっていた

それより・・・ 
家内や子供の番号が見当たらない・・・
どういうことだ・・・

Dokkkkkkkknnnnnnnnnnnnnnnnnnnn!!!!

急に病院が大きく揺れ 
地下駐車場から 大型のバンが飛び出してきた
運転席には あの大男がいた・・・

大男は 僕を見ると 真っ白な歯を
むき出しにして 
ニコリと笑った・・・ような気がした

爆音を残して 消えていくバンを見て
ふと 思った

パラレルワールド・・・
そんな 映画を昔 見た記憶があった・・・

いつの間にか 
僕の腕にしがみついていたカノジョは
少し震えていた・・・

僕は 言った

 「こんなときに 言うことではない かもしれない・・・
  でも・・・
  まだ チャンスがあるのなら 僕と結婚してほしい」

カノジョは はにかみながら言った

 「うーん ごめんなさい」

やっぱり・・・ 
そう都合よくは いかないな
そう思ったとき 
カノジョが ポツリと付け加えた

 「もう 貴方と結婚しているのだから」

シェベルのヘッドライトに照らされながら 
僕は 初めてカノジョとキスをした・・・




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