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GODZILLA ~ プリメーラ ~

 03,2014 23:26
僕ら人類の生活は 日々快適な世界に向かっている
一家に一台だった電話機も 一人一台の携帯電話となり 
いつでも どこでも 誰かと繋がることができる

十分に発達した公共交通網は 次の使命として快適性の向上がなされている
人の欲求は止めどがない

しかし そこに人の幸せはあるのだろうか・・・

Zubaaaaaaaaaaaaaaaaaaannnnnnnn!

「きゃっ」
ジェットエンジンが機能しなくなった戦闘機が 目の前の海上に落下する
スクリーンに夢中のカノジョが 小さく悲鳴をあげた



僕とカノジョの眼の前に GODZILLAが出現した
ギラリと輝く背びれから ゴロリと続く長い尾が 
人間の作り上げた快適な社会を 紙屑のように壊した

 「GODZILLA とは何なのだろう」

ワールドカップサッカーや高校野球が始まると 
にわかファンが 解説やうんちくを披露するように
GODZILLA映画を見ると 誰もが 哲学者になってしまう

僕も その一人・・・
しかし 僕には そうなる正当な理由がある・・・

僕の映画館デビューは ゴジラだった
父に連れられて 映画館の重い扉を開けた瞬間!

Nnnnn ggyyyyaaaaaa yyooooooooooooooo!!
独特の雄叫びが 僕の体にぶつかってきた

その瞬間 僕の海馬に深く刻まれた 
アイツの姿は 一生忘れることができない
そして 僕の映画館デビューは 5秒で終わった

今の映画館では 立ち見もなければ 途中入場もできない
快適なシートが保障されている
その反面 僕が経験したような 
トラウマ的な衝撃を味わうことは 二度とできない
数々の映画を見てきたが これほどまでに僕に影響を与えた映画はない

人は 快適を手に入れたことで 刺激を失ったのさ



携帯電話のおかげで
突然 カノジョの両親と話さなくてはいけない そんなシチュエーションはなくなった 
ドキドキすることのない世界・・・

そんな 退屈な世界が僕らの未来なのだ・・・

いやだ・・・

ほんの少しだけ 人類の進む道に抗う僕の愛車は
父から譲り受けたプリメーラ

エアバックすら ついていないこの車のコンセプトは
コンフォートパッケージ 「快適さを追求した車」だ

現在の軽自動車にも劣るパッケージだが 
ここには 刺激が残っている

GODZILLA哲学を 引きづりながらの帰り道

夜空に ギラリとした 閃光が走った

Pusn・・・・・・・・

 「どうしたの・・・」
カノジョが心配そうに尋ねる

 「よくわからないけど・・・ エンジンがかからない・・・
  さっきの光は GODZILLAだったのかな・・・hahaha・・・」
どうしようもない焦りを 隠すための空笑いが むなしく車内に木霊する

Primera

Batan!
カノジョは 何も言わずに車を出ていった・・・怒っちゃったな・・・

 「しょうがない・・・」

再び 夜空を駆け抜ける稲妻が
今度は本当に GODZILLAの背中のように見えた
アイツが 僕の人生に また一つ 大きな衝撃を残した・・・

と その時・・・
カノジョが戻ってきた
 「はい! どうぞ!」
カノジョが手にしていたのは アイスキャンディ

 「熱中症になっちゃうぞ!」

Pika!! DoooooooooooN!!

そのとき 雷が落ちた
「きゃっ!」という悲鳴と共に カノジョが 僕の胸に飛び込んできた

プリメーラとGODZILLAが 
忘れられない思い出をプレゼントしてくれた





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