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インセプション ~ カルマンギア ~

 12,2014 23:16
カルマンギアを見たカノジョは ようやくニコリと微笑んだ

休日出勤と 毎日のように続く残業の中で
奇跡的にポカリと空いた一日

久しぶりのデートだったが 
ヒュプノスに慕われた僕は どこまでも深い夢の中の森を彷徨っていた
フワリとした霞がかかり 時間のながれもゆっくりしている
そんな 永遠に続きそうな深緑の森が 突然開けた
そして 強烈な太陽の日差しが 僕を照らし
目の前が 真っ白に ホワイトアウトしたとき・・・ 
背筋にツウと いやな汗が流れた

僕のベッドは南向きの窓際
この季節 僕の顔に太陽があたるのは・・・正午

Gabaaaaaaaaaaaaaaa!
勢いよく 布団を飛び出した僕は 充電中の携帯をもぎ取るよう掴んだ

着信10件 すべてがカノジョから・・・

僕の大脳の中に浮かぶ にこやかなカノジョの額から 2本のとんがりが出てきた
怖くなった僕は ショートメールで お詫びをすると
昨日のうちに友人に借りていた 
カルマンギアを駆ってカノジョの家に向かった

KarmannGhia

 「ホントに ごめん!」
車を見た瞬間 間違いなく ニコリとしたカノジョが
僕の顔を見た途端 再び Pun Punモードに切り替わった

 「3ヶ月ぶりの 一日デートだったのに!」
 「おいしい ランチビュッフェの店・・・調べておいたのに・・・」
 「ディズニーランドにも行きたかったのに・・・」etc
カノジョの口からは 愚痴の嵐・・・
そこまで言わなくたって・・・と 少しだけむっとした僕だったが
助手席の カノジョを見ると 瞳は涙で一杯・・・

!!
カノジョの どこに悪いことがあるんだ・・・
 「ごめんな・・・」
改めて僕が謝ると
 「それじゃあ 今日は真夜中まで湘南のドライブね!」
カノジョの指令に 僕は 一瞬 嵌められたかなと思ったが
勢いよく”もちろん!”と答えた

と その時・・・
Ps・・・・・・・・・・・・・・・・・・・n

空冷の勇ましいエンジン音を奏でていたカルマンギアは 突然逝ってしまった・・・

 「ごめん・・・」
カノジョも そして僕も ため息も出ず沈黙した
 「あれっ!」
ふと 外を見つめていたカノジョが指さしたのは
100mほど先にある
潰れかけた ゲームセンター”インセプション”だった

 「今日のデートは あそこになりそうね!」
 「仰せのままに」
僕は JAFに応援を頼むと カノジョと共に そこに向かった



”インセプション”は、外観とは異なり内部は豪華絢爛で
大勢の来場者で賑わっていた
ただ 設置されているゲーム機は 僕が小学生のころ遊んだ古いものばかり
僕より7つ年下のカノジョは 初めて経験するゲームばかり

それでは・・・と
僕は 子供時代に戻って ゲームの腕前を披露した
インベーダーゲーム・パックマン・ドンキーコングにエレベーターアクションと
次々に新記録を出していく

ゼビウスの隠れキャラを出す頃には カノジョの気分は上々になっていた!

そしてクレーンゲーム
これも昔取った杵柄
僕は 巨大なホワイト&ブラックのぬいぐるみを一発でゲットした
 「ほらパンダだ!」
 「かわいー ありがとう ???」
カノジョは 心から喜んでいる
こんなに楽しいデートは 僕も久しぶりだった

もっと カノジョとこの場所で遊びたいと思っていると
ポケットからカルマンギアのキーがポトリと落ちた・・・

 「あっ JAF・・・」
一気に現実世界に引き戻された
と その時 僕は気付いた 
・・・あんなに賑わっていたのに いつの間にかこの店の中には僕らしかいない
時計を見ると 間もなく午前0時を迎えようとしていた

僕は まだまだ遊び足りないというカノジョの手を引いて 車に戻る
すると 丁度そこにJAFがやってきた
グッドタイミングではあるが なんでこんなに遅いんだ・・・

不思議に思っている僕の隣で JAFのお兄さんが一言
 「こりゃ ガス欠ですよ!」
 「えっ・・・」
ガソリンなら 500m手前にガソリンスタンドがあったじゃないか・・・

 「ごめん・・・」
本日何回目のごめんだろう・・・自分の愚かさにしょぼくれていると
カノジョは言った
 「いいよ! 今日はホントに楽しかったもの
  でも 明日は絶対に遅れないでね!」

??

不思議な一言に戸惑っていると カノジョが抱き付いてきた
そして 僕たちは久しぶりに キスをした・・・
 「あっ! 今ガソリン入れてる最中だよ! そんな熱いことしちゃ・・・」
JAFのお兄さんが叫ぶ・・・

Bachi!

DooooocaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaN

キスで・・・爆発!?・・・

♪♪
携帯が鳴っている
慌てて 僕は充電中の携帯をもぎ取り 電話に出た

 「起きてる?」
カノジョだ・・・今の時間は・・・a.m.7:00
夢だったのか・・・
ホッとしたところで僕は言った

 「うん 今起きた」
 「よかった! 久しぶりのデートだから ホントに楽しみ!」
 「僕もさ! すぐに向かうよ!」
そう言って 電話を切ろうとした僕に カノジョが言った

 「ガソリンCheckしてきてね
  それと・・・あれ・・・パンダじゃなくて バクだよね」





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