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 05,2012 紫陽花の記憶 ~ C3 ~ シェルブールの雨傘 ~ READ MORE

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和歌の時代を思わせる朱色の五重塔が霧雨に晒され うっすらとヴェールをかぶったように見える和歌など詠んだことのない僕でさえ 5.7.5.7.7の文字合わせをしてみようかと思いをはせながら 山門を潜る その時・・・僕の隣を歩く女性の 鴇色の傘が僕に当たった 「ごめんなさい・・・」どこか聞き覚えのある声に 僕は脚を止めた 「Rumi・・・?」7年前 Rumiと僕は婚約していたそのころの僕は 自動車整備工場で働きながら 週...