僕らの生きている 「今」は退屈だ平和すぎて 何の刺激もない・・・人は 地球上で最も優れた安全を手に入れることができる生物なのにそれを 完全に成し遂げようとは思わない自ら 危険を作り 刺激を生産する世界中で独裁的な指導者が生まれ 自国第一主義を掲げるのも 仕方のないことなのさなぜなら・・・平和に 飽きてしまうから・・・安定に なれてしまうから・・・だから・・・理想のカノジョと出会い そして結婚・・・...
僕とカノジョは 木綿のハンカチーフの歌詞のようなことにならないよう二人で同じ東京の大学を目指し 正月明けには ともに 推薦合格を受けることができた先輩からの連絡を受けて一足先に上京することになった僕は父の トランザムを借りて カノジョと海岸線をドライブした「この車・・・M68!!」 スターウォーズのスピンオフ・・・キーラ(Emilia Clarke)をまねたカノジョのセリフに 僕のハートとトラン...
幾重もの波風を越えて 僕はカノジョとの道を歩み始めた二人の生活は40Wの白熱灯から 1Kwの高圧ナトリウムランプに照らされたように通いなれた コンビニや路地裏さえも 眩しく初々しい世界に変貌した風に揺られる草木や 軒下を滑空するツバメたちの囁きが タランテラに聞こえるほど 幸せだったそんな僕らの 唯一の願いは 新しい家族だった 子供がほしいと願う 共通の想いは その重みからか 重力に負けて 天界まで届く...