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 22,2021 波止場 ~ ルノー5 1985 ~ READ MORE

 05,2019 ペンギンハイウェイ ~ クリオV6 2000 ~ READ MORE

 08,2018 コーヒーをめぐる冒険 ~ メガーヌ265 2014 ~ READ MORE

 09,2017 フォレスト・ガンプ ~ キャプチャー ~ READ MORE

 21,2015 吸血鬼ドラキュラ ~ ルーテシア ~ READ MORE

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カノジョは 巨大なビルに囲まれた日の当たらないオフィスの中で一人 ハイビスカスのように 底抜けに 明るく賑やかで 取引先からの評判は最高だったしかし・・・日差しが強く当たる場所には 必ず影ができるように カノジョの周囲にも どんよりとした黒い陰があった それでも 自分のスタイルを変えなかったカノジョに突然 不倫のうわさが流れた根拠のないスキャンダルだったが結局 カノジョは 会社を辞めることになった...
「今日は どこへ行こうか?」優柔不断で計画性のない僕の口癖が今日も 無意識のうちに 発せられるそれが合図のように・・・助手席のカノジョは僕たちの歴史年表でもあるピンクのスケジュール帳を開く「今日は 初めて水族館でデートした日だよ」こうして 僕らの一日のスケジュールは埋まっていく・・・新しい年号を迎えて はじめてのデートはカノジョの握った おにぎりを頬張りながら海の見える水族館で ペンギンの行進を見...
Am 9:05 机の上に 置かれたホットコーヒー中堅ゼネコンの設計担当として この街に転勤して3ヶ月毎日かかさず用意してくれるのは 入社5年目のグラデーションボブのカノジョ配属初日に僕は言った「お茶くみなんて 時代錯誤な配慮は不要だよ  それに 僕はコーヒーが苦手なんだ」カノジョは言った「私・・・命令でやっているのではありません 主任に コーヒーの良さを知ってもらいたいという 自発的な行動です これを お...
「いいかい・・・ これは犯罪なんだ」田んぼの中の一本道に ふさわしくない一言それは キャプチャーの所有者である彼の発言だカエルたちが まだ寒そうに合唱する中・・・私たちは 只管 待っていたスカイブルーの ルノーキャプチャーが漆黒の闇の中に 完全に溶け込んでいるここから 500m離れた場所にはシンデレラ城のように煌々と輝く商業施設が 闇夜に ポツリと浮かんでいた 過疎化が進行したことで20年前 私達が通...
ドラキュラ伯爵が ベットサイドでマントを翻した時悲鳴を上げたのは カノジョだったホラー映画ファンのカノジョだったが一人で見る勇気は無い・・・だから カノジョにとって僕の家は セーフティ機能付きのホラームービー専用映画館になっていたカノジョは 映画が終わるまで 僕の左腕に 右半分の顔を埋めて左目だけをうっすらとあけているそんな 唯一の視界も伯爵がギラリとした牙を 向けたときには強制シャットダウン! ...