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 28,2023 ノック 終末の訪問者 ~ Peugeot208GT 2020 ~ READ MORE

 15,2022 キッド:チャップリン ~ プジョー205GTI 2001 ~ READ MORE

 10,2021 ワンダーウーマン 1984 ~ プジョー504 1977 ~ READ MORE

 01,2018 メイズ・ランナー ~ 206CC ~ READ MORE

 11,2018 ボブという名の猫 ~ 2008 ~ READ MORE

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レンガ造りの港町引越してきたこの街に セキュリティなんて概念はない誰もが 部屋の扉の前まで くることができるはじめて僕の家をノックしたのは 大家さんだった「木造ですから 静かにね」引越しの際に ギターを持ち込んだのを見られたからかそれとも このアメフト仕込みの体躯と大声の挨拶が 裏目に出たのか精一杯 自分を大きく見せようとするウシガエルのように初老の大家さんははちきれんばかりにお腹を突き出しながら...
新緑に萌える田舎道植物に侵食された洋館の前でシフトレバーを握る小指の先端が 記憶の断片に触れた!!と同時に 2001年式 プジョー205GTIは 白い煙を出して 止まってしまった仕方ない・・・Kraaaan洋館の真っ白に塗られた扉を開けるとそこは 95%の人は 綺麗とか かわいいと表現するであろう  おもちゃ箱の中のような ガラス細工の雑貨店だったしかし 彼の反応は違っていた店の中央に鎮座する マリア像のステンドグ...
5年後にもう一度ここで!そう約束して 僕たちは別れたこの街の名物であるカボスの香りが僕たちを見守るように取り巻いている5年後は 間違いなく ここにいる僕の鼻孔は そう確信していた瀬戸内海を渡り 自動車メーカーに勤めた僕そして 僕を 遥かに超えて太平洋の向こう側で就職したカノジョ土と潮の香りに包まれた街からアスファルトの匂いしか感じられない 都会の生活ベランダにやってくる 鳥のさえずりも せわしない...
206CCは ルーフトップを開けたまま駐車場に 停まった「Cafe 空と海」 雲一つない空の色が 海に映りこむに圧倒的な ブルーの世界にうねるような岬の緑 現代アートのようなパステルカラーの世界が広がるその中で 唯一 焦げ茶と白で統一されたカフェの存在は 裂けた空間から現れた 別次元の店のように思えたそして 私も モノトーンの世界に飲み込まれる・・・海が見えるカウンターに座る店の中から見える海は モノトー...
今年届いた年賀状は個展の招待状を兼ねていたこのアパートに引っ越してきて8年毎年届く 送り主不明の年賀状は 前の住民宛だったコメントはいつも ”お元気ですか?”の一言だったが必ずオリジナルの猫の絵が描かれていた自分宛てに来るのは 大量印刷のそっけない年賀状ばかり・・・いつしか 僕にとって この年賀状が一番の楽しみになっていた今年の年賀状は 僕の愛車と同じブルーのプジョーのボンネットで眠る マフラーをま...